叱りたくないのに叱ってしまうママパパへおすすめの一冊

おすすめ本

巷でも育児本でもよくよくよくよく、本当によく見る言葉。
「子どもは叱らずにほめて育てましょう」
そら叱らず、ほめて育てるのがいいに決まってるけど、それができなくて、毎晩子どもが寝静まった後、あーやってしまった…と凹む私

特に最近、私の凹む頻度が急増しています。

ほっしゃんが小学生に上がり、学童やらで年上のお兄ちゃんたちと関わるようになったからか、一気に言葉遣いが悪くなり、口答えも言い訳も達者になりました。あと、最近仲良しいとこと遊ぶ回数が増えて、これまで兄弟二人で遊んでいたころよりも、いとこ二人も合わさって合計4人の男子で遊ぶと、それだけ意見が増え、必然的に衝突が増え、ほんまにしょうもないことで激しい喧嘩ばっかりしてることに私がイライラして声をあげてしまうことが増えたのが原因です。

あーまた今日も叱ってしまった…。

そんな今日この頃を送っているのですが、こないだあるシーンを見て考えさせられたことがありました。

その日は、うちのボーイズ二人と、甥っ子ふたりに加え、学童が一緒のほかの子どもたちもみんな一緒に公園で遊んでいました。

未就学児から小学校5年生くらいまで学年バラバラの男子たちがみんなで野球をしていました。甥っ子がヒットを打って、3塁まで走ってきました。ちょうど同じタイミングでボールも飛んできて、セーフ?!アウト?!というきわどい判定の時。私的には、甥っ子がセーフに見えました。けど、甥っ子より、大きい学年の子が、「はい、アウトー!」と独断で決めて、甥っ子にベンチに下がるように言いました。甥っ子どうするかな?とみてたら、めっちゃ不服そうな顔をしながらも、一言も言い返さず黙ってベンチに戻っていきました

「え?!ぶちぎれへんの?!」と心の底からびっくりしました。いとこメンバーだけで遊んでるときなら、「は?!!なんでやねん?!!セーフじゃ!あほか!」と甥っ子は間違いなくぶちぎれて、話し合うこともなく、ジャイアンのように3塁ベースに居座る感じです。で、わが子も負けじと「アウトやわ!!せこい!!」と言い返し、3塁ベースから甥っ子を追い出そうとし、100%大喧嘩になっているシーン。で、最終、私がぶちギレて、「もう仲良く遊べへんのやったら帰るで!」と言ってしまっている姿が目に浮かぶ。

それを見て思ったんですよね…。
いつもやんちゃな甥っ子も、お友達と遊ぶ社会の中では、自己主張ばっかりせず、我慢してひいたり、遠慮したりしてるんやなって。

そしたら、うちの子たちといとこだけで遊んでいるときに、自己主張ばっかりして喧嘩になるのは、遠慮せず、いいたいことが言えてる証拠やんなって。社会では頑張って我慢してるけど、でもここだけは我慢せず言いたいこと素直に言える場所があるって素敵なこと♪ここでだけは、ちょっとわがままになっても受け入れてもらえるっていう仲間がいるって大切なこと♪そう思ったら、言いたいこと言いあって大喧嘩できて、でも根底で大好き同士で、また次の日お互いを受け入れあって遊べるいとこが近くにいるって、わが子にとっても、甥っ子たちにとっても、すごいありがたいことやんって。

そうやって考えると、ほっしゃんが口答えできるようになったことも、イキッた言葉遣い次々覚えてくることも、全部全部成長の証。感謝なこと。

そんなことを感じながら、子どもたちをねかしつけました。ボーイズが寝た後のひっそりした時間、ふと子どもたちが小さかったころの写真や動画を見ました。
無邪気に笑ってて、母である私のことを、100%信頼してくれて、100%愛してくれている子たちがそこにいました。

それである本から学んだことを思い出しました。
<叱る依存>がとまらない という素晴らしい本です。

「叱る」という行為は、そもそも何のためにしているのか?
それは、「相手に変わってほしいと願うから」です。
「早く支度をしてほしい」「片付けをできるようになってほしい」「ちゃんと勉強してほしい」
「youtubeばっかりみないようになってほしい」と願うから、わが子を叱ってしまうのです。

つまり、「叱る」というのは、「他者を変えようとする手段」であるということです。

そこで、この筆者が言っていたことのひとつが、「他者を変えようとするとき」に、「叱る」が成立するための前提条件があると。それは、「権力のある人がない人に対して行う」という権力の非対称性だそうです。

めちゃ納得じゃないですか?親が子に、上司が部下に、叱ることはあっても、その逆はない。つまり、「叱る」という言葉には、権力の行使という側面がある

それを読んだときに、私は胸にグサッとささるものがありました。
親であるという権力を行使して、自分が一人勝手に定義した正しさを振りかざして叱ってるんやなって。そして、従うしか選択肢のない立場にいる子どもたちに、「喧嘩やめへんかったらもう帰るしな!」なんて権力行使でしかない言葉かけをしてしまっているんです。

「叱る」という行為には、効果がない。効果がないのに、副作用としての弊害は大きい。

つまり、私の、「もういい加減に喧嘩やめなさい!やめへんかったらもう帰るしな!」から子どもたちが学ぶものなんで何もないんですよね。公園から帰ってほしくないから喧嘩をやめるかもしれない。だから一見、私の「叱る」行為には、効果があったように見えるけど、でも、実は、私が本当に学んでほしかった「お友達にやさしくすること」「譲りあうこと」…なんてことは何も学んでないんですよね。

それなのに、なぜ人間が「叱る」という行為を続けてしまうのか、この本は説明してくれています。
叱りたくないと思っているのに叱り続けてしまう自分を、一度客観的に理解する機会を与えてくれるおすすめの一冊です。

さぁ、この本から学んだことを思い出しながら、今日も「受け止める育児」頑張りたいと思います。

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「叱る」が止まらない。
叱る子育てから抜け出したい。
子どももママも幸せになれる「受け止める育児」に興味のある方は
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